azevedobranco.com.br | 40,200円引き 野晒し髑髏と蝦蟇 鹿角 根付 銘:逸民 江戸期 天保〜慶應頃の人

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¥134,000円 ¥93,800円 (税込) 送料込み

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商品詳細
美術品・アンティーク・コレクション
この根付の価格は考えている価格まで徐々に高くしていきます。ご了承ください。
のざらしどくろとがまがえる
僅か3.4cmの高さに彫られた江戸時代の根付です。元々根付とは専門店があったわけではなく、大名や位の高い武士が抱えていた石工・木工・金工(かなだくみ)と呼ばれる職人の中で腕利きに依頼して作らせたオーダーメイド品です。それゆえに同じものは二つとしてなく、注文した人と作る人のこだわりが込められています。その後、京都や大阪などで根付けのデザインから製造まで行う流派や職工が誕生しますが、それらはオーダーメイドではなくなっていきます。
国内では象牙・偽物・有名作家に着目されますが、海外では万人に通じて認められる、卓越した技巧で織り成される美しき芸術作品であるかということ。私個人はヴィエナブロンズを凌ぐと思います。
髑髏と蛙という異なるものを、彫刻や染めにより見事に質感を分け、蛙の水っぽさやピトッと貼り付く印象も自然と伝わってきます。

その後誕生する根付師や現代根付だけでなく、観賞用や輸出用で、この髑髏と蛙のモチーフは古くからありますが、当時のものは国内ではなかなか目にする機会はないと思われます。知られた話ですが、良い根付や浮世絵は戦後に多くが外国人に買われて、海外の美術市場で荒稼ぎされました。
そのため国内よりも海外の方が名品に出会う機会が少なくありません。ブダペストに住むコレクターから譲ってもらいました。
このモチーフに込められた意味は起死回生で、髑髏は黄泉の国で蛙は返るで、「蘇る(よみがえる)」という洒落があります。そのため勝負師などにはうってつけの根付でお守りや験担ぎとして好まれたことでしょう。作者は学識のある方で、逸民とあり、これは慣習に囚われずに我が道を自由に生きる俗世界から離れた人を意味し、尸はシカバネと読みます。
現在根付の復刻では小さな蛙が主ですが、このヒキガエルの質感や、髑髏に対して大きすぎるところに、芸術的試みがあり、イマジナリービーイングの霊感を宿らせています。
根付というものは、値段がつかない価値があり、小さな世界に偉大なものが宿る、世界中の人を人類が続く限り驚嘆させる魅力があります。
写真は説明に含まれます。現状有姿での提供となり、ご購入後の対応はいたしかねます。
何かございましたら、事前にお問い合わせくださいませ。
よろしくお願い申しあげます。
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  • 商品満足度

    4.8
  • 採点分布

    64件)
    • 5つ★
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    • 3つ★
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    • 2つ★
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    個人的見解を追記します。 鹿角は龍の九似で角として意匠されるように、古来から神聖なものと考えられていました。また粉末にして薬などとしても用いられてきました。しかし象牙とは異なり、中央部分は多孔質で脆く、点や筋として出てきます。 昔の職人は、角の曲線に合わせて作品を作ったり、多孔質を補う工夫をしています。 この根付でお気づきになられますでしょうか? 当時の職人はヒビや組み合わせでできる線を上手に模様や意匠の線として用いています。 他、観賞の楽しみとして、龍の爪の数や白蔵主の足の本数同様に神格化されたものは三という数字を使われる場合があります。実在する蛙の指の本数は前脚が4本で後ろ足が5本です。当時の作者が制作する時にどんな技術的工夫やモチーフのデザインをしたのかが分かると、より面白さに深みが出てきます。